TSMの決算の結果
2020年7月16日台湾セミコンダクター(TSMC、ティッカーシンボル:TSM)の2020年第2四半期の決算発表がありました。
EPS | 売上 | EPSガイダンス | 売上ガイダンス | 判定 |
4.66 (3.21)🆗 | 3107 (2734)🆗 | N/A | 11.2-11.5 (10.46)🆗 | 🆗 |
2020年第2四半期の結果はEPS、売上ともにアナリストの予想を上回りました。来期のガイダンスもアナリストの予想を上回りました。コロナ環境下でも売上が前年同月比で+28.9%。グロスマージンは53%、オペレーティングマージンは42.2%。グロスマージンとオペレーティングマージンのガイダンスは50-52%と39-41%。
TSMCの項目別売上
項目別の売上は、スマホ(-4%)、IoT(-5%)、自動車関連(-13%)、DCE(デジタル家電-9%)、その他(-5%) が減少しましたが、HPC(High Performance Computing、スーパーコンピューター)関連の売上が12%増加しました。製造プロセスのサイズ別の売上は、7nm関連の売上が36%、10nmが0%、16nmが18%となっています。10nmはTSMCでは完全にオワコンのようです(笑)。
TSMCの今後の見通し
TSMCは短中長期で成長が見込める会社だと思います。AppleやデータセンターはARMへの移行を進めており、その製造はTSMCが担当することになると思います。その他のデスクトップやラップトップPCもこの動きに追随すると思います。最近スーパーコンピューターのランキングでトップになった、日本のスーパーコンピューターの富岳もARMベースのCPUで作られており、そのCPUの製造はTSMCが担当しました。今後、ARMベースのスーパーコンピューターが増えてくることもほぼ間違いないと思います。また、HPCに関してはNVIDIAやAMDベースの大規模システムも計画されており、それらに関してもTSMCが製造を担当すると思います。HPC関連もTSMには追い風になると思います。
参考文献
TSMCのIRサイト
https://www.tsmc.com/english/investorRelations/index.htm
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